沖縄方言でいってらっしゃいをご存知ですか?沖縄方言は「うちなーぐち」と呼ばれ標準語とは違った形で、一部の地域でだけ使われている「方言」のことです。
沖縄方言は琉球王朝時代の言葉や英語、アジア各国の言葉が訛って入り混じりとても複雑です。ですが語尾が伸びるのが特徴的で可愛らしく穏やかな印象が受けられます。
場所も魅力的ですが今回はそんな沖縄方言のいってらっしゃいについて解説していきたいと思います。
この記事を読み終わる頃には沖縄方言であいさつができるようになっていることでしょう。それではどうぞ。
「つんじめんそーれー」の意味は「いってらっしゃい」〜由来、使い方を徹底解説
結論から言いますと、いってらっしゃいは「つんじめんそーれー」です。「めんそーれー」は聞いたことがある方も多いかもしれません、が「つんじ?」ナニソレ?と思いますよね。
「めんそーれー」に関してはいろんなところで使われていて有名ですが、頭についている「つんじ」について。そもそも「めんそーれー」の意味も知らない方がほとんどではないですか?
その2つの言葉の意味をこれからじっくり探っていきましょう。
「つんじ」と「めんそーれー」の意味は?
沖縄方言の「つんじめんそーれー」は、バラバラにして意味を見てみると次のような言葉の組み合わせになっています。
・つんじ:「行って」という意味を表します
・めんそーれー:「参り候らへ」という意味を表します
このように今では使わない表現ですが、「行って参り候」ということになります。また、「つんじめんそーれー」の他に「つんじくーいー」という言葉もありますが、こちらは目上の方に対して使うことが多いようです。こちらの言葉もバラして解説すると以下のようになります。
・つんじ:「行って」という意味を表します
・くー:「来る」という意味を表します
・いー:強調を表す助詞
「つんじくーいー」は直訳すると「行ってきます」のような意味になりますが、実際の使用では「行ってらっしゃい」という丁寧な挨拶としても使われているようです。
「つんじめんそーれー」の具体的な使い方、例文を解説
「つんじめんそーれー」について詳しくなったところで今度は具体的な使い方や例文について解説していきます。
・出かけるとき:「行ってきます「つんじくーいー!」」
・見送るとき :「いってらっしゃい「つんじめんそーれー」」
使用例としては外出するときに「つんじくーいー」と言って出かける。
外出する人に対して「つんじめんそーれー」と声をかけ、見守る。
ここまで「つんじめんそーれー」の使い方をみてきました。次の項目からはこの「つんじめんそーれー」が使われなくなっていることについてお話していきます。
沖縄の人は「つんじめんそーれー」を使う?
最近では残念ながら「つんじめんそーれー」などの沖縄方言は一般的に使われていません。
地域(本島、奄美、宮古、八重山)によっても、違いが見られます。標準語の普及によって方言は衰退していますが、最近では保存や普及の取り組みが進んでいます。
今の若い人は「つんじめんそーれー」を使わない
「つんじめんそーれー」は最近の沖縄で一般的に使われているわけではありません。沖縄の方言やあいさつについては、昨今の方言の衰退や「ヤマトウチナーグチ」という標準語と沖縄方言の混合した言葉の出現により、どんどん沖縄方言がなくなっていく一方でした。そこで、官公庁や学校では方言の普及に力を注ぎ始めています。
「つんじめんそーれー」を使う年代や地域
沖縄県民意識調査の結果によると、現代の沖縄県民(特に若い世代)において、島言葉の使用頻度が低下していることが示唆されています。
2018年の調査によると、沖縄方言の使用率は年代が上がるほど高くなっています。特に、60代以上では「主に使う」「共通語と同じくらい使う」「挨拶程度使う」と答えた人の割合が増加しています。
沖縄方言の必要性については、78.6%の人が「非常に必要」または「ある程度必要」と感じていると答えていますが、仕事や公共の場で沖縄方言を使用することに肯定的な人により、必要性を感じつつも、普段の生活で沖縄方言をあまり使わない人が増えていることがわかります。
地域別の使用状況では、宮古地域での沖縄方言の利用率がもっとも高く、51.5%の人が「挨拶以上程度使う」と答えています。反対にもっとも低いのは、南部の地域の31.0%となっている。
「つんじめんそーれー」が使われている映画やドラマのタイトルやシーン
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「つんじめんそーれー」に関する新たな情報が入り次第更新します。
「つんじめんそーれー」は店名などにも使われている
お店で使われている事例
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看板で使われている事例
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「つんじめんそーれー」にまつわるエピソード
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まとめ
これまで沖縄方言の「いってらっしゃい」は「つんじめんそーれー」についてお話してきました。
沖縄方言は、長い歴史と独自の文化が育まれた背景から、独特の言葉遣いが生まれました。沖縄方言は様々な国の言葉が混ざり合ってできており、そのため県外の人々に伝わりにくく、衰退の要因となっていることも考えられます。
一方で、一部の言葉は今も沖縄県民の日常生活で使われています。沖縄方言にはその地域や人々の魅力が詰まった素晴らしい言語であり、それ故に保全する活動も行われているのだと思います。
これからも沖縄方言が末永く受け継がれていくことを願い、見守っていきたいと思います。