沖縄といえばみなさんは何を思い浮かべますか?美しい海、首里城などの歴史深い遺跡、ソーキそばなどの郷土料理でしょうか?
もう一つ沖縄の魅力は「うちなーぐち」と呼ばれる沖縄方言もその魅力のひとつと言えるのでは無いでしょうか。
「はいさい」や「めんそーれー」など標準語からはかけ離れた言葉だけれどなぜだか聞き心地の良い沖縄方言ですが、今回はこの沖縄方言に焦点をあててお話していきたいと思います。
この記事を読み、沖縄方言に詳しくなることで沖縄に行ったときなど、地元の人との距離がぐっと縮まり素晴らしい思い出となることでしょう。
「くわっちー」の意味は、由来、使い方を徹底解説

今回の沖縄方言は「くわっちー」です、意味は「いただきます」で主に食事のときのあいさつとして使用される事が多いです。
そんなに難しくない単語ですから、使用例や例文を軽く見ていきましょう。
くわっちーの使い方は?
ここまで「くわっちー」についてお話してきましたが、ここからはいよいよ実践編。
いったいどういうときに使えばいいのかをみていきましょう。
■食事を始めるときに

「くわっちーやー」(ごちそうだね!)
と感嘆の意味で使いましょう
■食事の誘いのときに

「くわっちーしに行こいう」(ごちそうを食べに行こう)
このように食事の誘いにも使えます。
また、食事をはじめるときには「くわっちーさびら」(いただきます)と「さびら」(〜です)をつけることでより丁寧な表現として使うことができます。
今の若い人は「くわっちー」を使わないけど?

さて、「くわっちー」について少し理解が深まってきたでしょうか。ここからは、この「くわっちー」は今の若い人たちに使われていないという悲しい現実をお話していきたいと思います。
沖縄方言は2009年にユネスコ(国連教育科学文化機関)によって絶滅の危機にある言語として認定されてしまいました。
理由は様々ですが、学校教育では共通語が主に使用されていることや、沖縄の都市化や他地域の交流の増加により、とくに若い世代では方言を使用する機会が減少してきていることが挙げられています。
「くわっちー」を使う人はあまりいない?
前述したとおり、若い世代を中心に沖縄方言の使用機会が減少傾向にあり、絶滅の危機にあることが取り上げられています。
しかし、近年この沖縄方言をSNSなどから盛り上げていこうという傾向があります。いったいどのようにして、沖縄方言が日常に使われているのか見てみようと思います。
「くわっちー」がSNSで使われている?

「くわっちー」が使われていない一方で、SNSでは「#くわっちー」が使われているという現象も起こっているようです。
若者の間では、SNSで「#くわっちー」をつけて地元の美味しい食事の写真を投稿することで、沖縄の豊かな食文化を表現したり。観光で訪れた際に地元の言葉を学び、沖縄の魅力を「#くわっちー」と発信するなど若い世代ならではの広がりを見せています。
「くわっちー」という言葉の響きが可愛らしく、親しみやすいことも人気の要因となってSNS上で広がっていったと考えられます。
「くわっちー」が使われている映画やドラマのタイトルやシーン
「くわっちー」に関するドラマのタイトルやシーンはありませんでした。
「くわっちー」に関する新たな情報が入り次第更新いたします。
「くわっちー」は店名などにも使われている
そんな「くわっちー」は色んなところで使われています。沖縄方言には独特なリズムと人々の温かさを感じさせる魅力がありますからお店やお土産によく使われています。
この項目ではそんなお店の名前や、お土産などを紹介していきます。
お店の名前で使われている事例

「くわっちー」を使ったお店は「くわっちー食堂 春」さんです。
島内でも珍しい手打ちの生麺の八重垣そばを提供しており、もちもちとした食感と深い味わいが特長で、もともと美崎町にあったお店が石垣市に移転してきたようです。
口コミでも八重垣そばは人気があり、メニューも豊富でボリュームがあり低価格だと評判のようです。お近くに訪れた際はよってみてはいかがでしょうか?
下にリンクを張っておきます
お土産で使われている事例

次にお土産で「くわっちー」を使っているのは『沖縄のくわっちー詰め合わせ(3点セット)』です。
こちらの商品は、島らっきょう、ジーマーミー豆腐、海ぶどうなど沖縄グルメを手軽に楽しめる内容となっています。価格は¥1,490(税込み)と沖縄に旅行へ行ったときのお土産にピッタリです。
その他で使われている事例
「くわっちー」が使われているその他の事例は見つかりませんでした。
「くわっちー」に関する新たな情報が入り次第情報を更新します。
「くわっちー」にまつわるエピソード
「くわっちー」はいろいろなところで使われていましたが、ここで「くわっちー」に関する素敵なエピソードをお話してみましょう。
宮古島に移住することになった松本さんは、宮古島に関わるさとうきび農家を始め、今では宮古島の食文化や魅力を伝える会社の社長になっています。
元自動車会社の研究開発職だった松本さんの話

松本さんは、子どもができたとき、いろいろタイミングが重なって宮古島に移住してきました。
もともと農業に興味があったのもあり、その中でも育てやすさと宮古島といえばさとうきびということでさとうきびを選んだそうです。
最初は大変だったものの徐々に安定していき、さとうきびにも鮮度が重要だと強く感じたそうです。
そこで、沖縄に観光で来てくれた方々にもっと沖縄の食文化や黒糖の魅力を知ってほしいと収穫体験を開始しました。参加者は搾りたてのさとうきびからできた黒糖をたべて感動するそうです。
また他県の人々に黒糖の使い方がわからない人が多いということで黒糖ベースのミルクジャムやシロップを開発し沖縄の伝統文化を守りたいと考えているようです。
沖縄の食文化や食材を広める活動にまさに「くわっちーさびたん」
下にリンクを貼っておきますので興味のある方はぜひサイトを訪れてみてください。
まとめ

ここまで「くわっちー」について解説してきました。沖縄方言は現在絶滅の危機だといわれていますが、
「くわっちー」という響きの可愛さからも若者からも使われていることからも期待が持てますね。
そして、SNSなど意外なところで広まっていることから、これからの沖縄方言の広がりにも注目していきたいと思いました。