沖縄の方言は聞いたことありますか?
沖縄が舞台のドラマ「ちゅらさん」でも使われていますね。
「なんくるないさ〜」「めんそーれ」などのゆったりとした語り口は、南国の穏やかな風土や豊かな自然と共に沖縄の魅力の一つですよね。
そんな親しみやすい印象の沖縄方言。
ここでは沖縄方言の一つ、「カリー」について解説していきます。
読み終わった後にはきっとすぐに使ってみたくなるはずですよ。
「カリー」の意味と使い方を徹底解説

「カリー」と聞いてすぐ、食べ物のカレーを思い浮かべた方も多いのではないでしょうか?
沖縄の方言で「カリー」は「乾杯」を意味します。おもしろいですよね。
しかもちゃんと漢字もあるんですよ。
それでは「カリー」の由来や使い方など詳しく解説していきます。
カリーの由来は?
「カリー」は漢字で「嘉例」と書きます。また、沖縄の方言で耳にすることが多い「かりゆし」も、漢字では「嘉例吉」と書き、「めでたい」や「縁起が良い」という意味です。
いずれも「喜」という文字が含まれ、「幸運・縁起がいい」という意味のおめでたい言葉なのですが、これをオリオンビール株式会社の元副社長である比嘉良雄氏が乾杯の発声にしようと提唱しました。
お祝いの席など乾杯の場面で「福を招く言葉」としての願いが込められているのかもしれませんね。
カリーの具体的な使い方、例文、返事を解説
居酒屋やお酒の席で「乾杯の掛け声」としてよく使われています。
音頭を取る人が「ぐすーよー、カリーさびら(皆様、乾杯しましょう!)」と言ったら、お酒の入ったジョッキやグラスを持ち、元気に「カリー!」と返します。
これが沖縄式の「乾杯」です。
沖縄の人は「カリー」を使う?

残念ながら、沖縄の方言「しまくとぅば」は昨今衰退しています。
この理由として標準語が推奨されたことや、核家族化が進み、若者と方言を知っている世代との関わりが希薄になっていることが考えられるようです。
沖縄の方言の中でも、今はもう使われなくなってしまったものから今でも日常生活で使われるものがあるようですが、この「カリー」はどうなのでしょうか?
今の若い人たちは「カリー」は使わない
現在では、沖縄の方言「しまくとぅば」が分からない若者も増えていると言われています。
そのため、沖縄の伝統的な言葉を次世代に継承し、普及推進していくために、沖縄県は2006年に9月18日を「しまくとぅばの日」に制定しました。
今の若者はウチナーヤマトグチという標準語に合わせた沖縄なまりを話し、意味は分かるけど話せないという、40歳以下の方が多いそうです。
「カリー」を使う年代や地域
現在、沖縄の方言「しまくとぅば」は徐々に使われなくなってきていると上述しました。
しかし、「乾杯」という言葉を使う場面は日常生活でも多く、使う年齢層も幅広いため、「カリー」は今も割とよく耳にする方言のようです。
「カリー」が使われている映画やドラマのタイトルやシーン

「カリー」が使われている映画やドラマのタイトルやシーンはみつかりませんでした。
「カリー」に関する新たな情報が入り次第情報を更新します。
「カリー」は店名などにも使われている

「カリー」は乾杯の掛け声だけでなく、沖縄のシンボルとしてお店や物の名前など色々なところで使われているようです。
その中のいくつかをご紹介していきます。
うちなー居酒屋「嘉例(カリー)」
まず、1つ目はお店で使われている例です。
こちらのお店は沖縄県国頭郡にある「嘉例(カリー)」という居酒屋です。
こちらのお店は肉料理、海鮮料理、ご飯もの、麺類などの郷土料理と琉球料理を提供し、一緒にビールと酒も楽しめる居酒屋です。
カジュアルな雰囲気で個室や子供用のいすなども用意されており、グループで楽しめるお店です。
下にお店の情報のリンクを貼っておきますから気になったら一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
「うちなー居酒屋「嘉例(カリー)」」
〒905-0207 沖縄県国頭郡本部町備瀬148番地−1 ホテル オリオン モトブ リゾート&スパ 1階
https://www.okinawaresort-orion.com/restaurant/izakaya/
お土産で使われている事例
「カリー」が使われているお土産はみつかりませんでした。
「カリー」に関する新たな情報が入り次第情報を更新します。
その他で使われている事例

2014年にはタイトルに「カリー」が使われたCDアルバムがリリースされています。
BEGINをはじめ、りんけんバンド、登川誠仁、前川守賢ら沖縄の著名なミュージシャンの楽曲を集めて、“乾杯”のときに聴きたい音楽をテーマにした『カリー! ~沖縄乾杯!ソング決定盤~』です。
また2022年夏には、オリオンビールからビールのデザイン缶「オリオン ザ・ドラフト ちむどんどんカリーデザイン缶」が限定発売されています。
「カリー」にまつわるエピソード

「カリー」についておもしろいエピソードを見つけたのでここで紹介します。
実は「カリー」が使われ始めたのは最近!?意外なエピソード
カリーの由来でも書きましたが、乾杯の際に「カリー」を使おうと提唱したのはオリオンビール株式会社の元副社長である比嘉良雄氏といわれています。
元々沖縄には乾杯をする風習がなく、乾杯の言葉もありませんでした。そこで、比嘉良雄氏が「乾杯する習慣や言葉がないなら作ろう」と副社長を務めていた1987(昭和62)年から1991(平成3)年の間、乾杯を「カリー」と言うように決め、広めていったとされています。
沖縄の方言は明治時代でも使われていたようなので、昭和から使われるようになった「カリー」は割と新しい方言のようですね。
まとめ

今回、沖縄方言の「乾杯」「カリー」について言葉の由来や使われ方など深堀してお伝えしました。
「しまくとぅば」と呼ばれる沖縄の方言は、独自の歴史を持つ素晴らしい沖縄文化の一つである一方、平成21年にはユネスコの「消滅の危機に瀕する言語」に指定をされるなど、今衰退しつつあります。
そんな中でも、乾杯を意味する「カリー」は比較的現在も日常でよく使われる沖縄方言です。
実際沖縄に旅行などで行った時には、みんなで「カリー!」と乾杯して沖縄の雰囲気を味わってみてくださいね。