普段の生活をしていて「こんにちは、さようなら、いただきます」など、日常で交わすあいさつをされて戸惑うことはほとんどありません。
しかし、標準語ではなく方言で同じように日常会話をすると、難解なことばは数多く存在し、それは標準語の発症地である東京から離れれば離れる程に複雑になっているように思えます。
東京から1,887㎞離れた沖縄県の方言は、江戸から明治維新にかけて標準語を制定したとされるそれ以前から独自の進化を遂げていて、意味を理解するのが難しいことばが沢山あります。
今回はうちなーぐち(沖縄方言)のよい週末を!について解説しますので、日本最南端の言葉に触れてみて下さいね。
「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」の意味と使い方を徹底解説

沖縄の方言の「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」は、よい週末を!という意味があり、相手と明るく別れる時にピッタリな言葉です。
使い方を理解すれば今日から沖縄方言を使うことができますので、さっそく「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」について解説してきます。
ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれの由来は?
「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」は「よい週末を!」という意味があります。
「ちゅらさる」は「ちゅら(美しい)」の連体形で、続く言葉を分かりやすくするために「~さる」が使われ、「しゅうまち(週末)」「すごしみ(過ごして)」「そーれ(〇〇してね、など気持ちを表す)」これらが集まった言葉です。
「ちゅらさるしゅうまち”ないびらんように”」と言い換えると、「ように」は沖縄の言葉では「してください」という意味になり、丁寧な言い回しになります。
会話する相手との関係性によって使い分けるのが良さそうですね。
ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれの具体的な使い方、例文、返事を解説
先述したように「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」は良い週末を!と別れ際に変わすあいさつです。
毎週顔を合わせるクラスメイトと金曜日に交わす「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」
馴染みの買い物客に対して店員が「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」
週末遊園地へ出かけるという同僚へ「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」
良いことがありますようにという気持ちを相手に伝えるのにピッタリの言葉かも知れませんね。
沖縄の若い人は「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」を使う?

もしも「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」を沖縄で使う人がいるとしたら、そのほとんどは年配の方々のようです。
現在沖縄の方言であるしまことばが衰退している現状から、2006年から毎年9月18日はしまことばの日に制定されています。
今の若い人たちは「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」は使わない
残念ながら、今「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」は沖縄でもほとんど使われていません。
沖縄で戦後「標準語は励行運動」が実施されたことで、伝統的な言葉が衰退しており、また近年の核家族化によって若者は年配の人と接する機会が減り、方言を話す機会も聞く機会も減ってきているのが現状です。
「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」を使う年代や地域
40代以下のしもくとぅば(沖縄方言)離れは深刻で、世代交代が進むにつれてしまくとぅばが消滅することも危惧されているそうです。
もしもしまくとぅばが消滅したなら、沖縄の伝統文化である琉球舞踊などの衰退の恐れもあるのではないか、県民の郷土愛も失われてしまうのでは、などと懸念されています。
こういった背景から沖縄県は、2006年にしまくとぅばを推奨することを目的に、9月18日を「しまくとぅばの日」に制定し、2013年にはしまくとぅば普及推進計画を策定し、行政や県議会、文化団体、民間企業、教育機関が参加するしまくとぅば県民大会を開催しています。
教育機関では、小中学校の子供たちが学校行事や道徳の時間などでしまくとぅばに触れられるよう工夫し、高校では国語の授業などで学ぶ機会を作るなどしています。
民間企業では商品名などにしまくとぅばの使用を積極的にするなど、次世代への継承へ尽力しています。
「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」が使われている映画やドラマのタイトルやシーン
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「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」に関する新たな情報が入り次第更新します。
「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」は店名などにも使われている
店名などにも使われている事例
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お土産で使われている事例
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その他で使われている事例
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「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」にまつわるエピソード
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まとめ

今回は「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」について解説してきましたが、現在沖縄では、沖縄の言葉や文化を大切にする考えが広まり、官公庁や学校を中心に再び方言の普及に力を注いでいるそうです。
沖縄県での2023年度しまくとぅば県民意識調査では、「あいさつ程度」以上に使う割合が36.8%と前年度に比べ2.2ポイント低下した一方、普段の生活の中でしまくとぅばが「必要だ」との回答は前年度比6.8ポイント増の90.3%で、13年度の調査開始以降最高値となりました。
自分の生まれ育った地域の言葉を大切にしたい、残していきたい一方で衰退して失われる言葉、そして習慣や文化があったり、継承者がいなくなってしまうことは寂しいことですね。
今回の記事を読んで初めて「ちゅらさるしゅうまちすごしみそーれ」を知った方も、昔から使われている言葉に触れることで、ご自身の地域に古くから伝わるものをぜひ大切にして、昔の生活の体験したり文化に触れてみて下さいね。
また、もし沖縄に観光で足を運ぶことがあれば、聞き心地のよい沖縄の宝である昔の言葉を堪能してみて下さいね。